米国の家のトイレにもウォッシュレットを搭載しよう
「日本でのイメージだと最初から備え付けだったり業者に工事してもらわないいけない、トイレごと交換なんてイメージあるけど、設置してあるトイレにアドオンする形でウォッシュレット機能をつけることが可能。うちは、シンガポールでもアメリカでも駐在先の賃貸物件のトイレにウォッシュレットを自分でつけて、快適なトイレ生活を送っている。しかも、安い。暖かい便座や温水機能いりますか?いりません、水が出てくれば十分。」
実は米国での生活で最も驚いたことの一つがウォッシュレット文化の違い。日本では当たり前の存在ですが、アメリカでは依然として普及率が低く(約10%程度)、特に賃貸物件ではほぼ見かけません。しかし、日本人にとって快適なトイレ環境はどこに住んでいても譲れないポイント。そこで私が見つけた解決策が「ビデアタッチメント」でした。
アメリカでのウォッシュレット事情
アメリカではウォッシュレット(ビデ)といえば高級なものというイメージがありますが、実は「ビデアタッチメント」と呼ばれる後付けタイプの製品が充実しており、30〜60ドル程度で購入できます。これらは既存のトイレに簡単に取り付けられ、電気工事や特殊な工具も不要です。
ビデアタッチメントの最大の魅力は:
- 工事不要で簡単に設置可能(15分程度で完了)
- 賃貸物件でも気軽に使用でき、退去時に取り外して持ち帰れる
- コストパフォーマンスが高い(日本の電気式ウォッシュレットの数分の1の価格)
- 非電気式は水圧だけで動くため、コンセント不要で故障リスクも低い
非電気式ビデの特徴と選び方
非電気式(水圧式)ビデには、電気式と比べて以下のような特徴があります:
メリット
- リーズナブルな価格(30〜60ドル程度)
- 設置が簡単で電源不要
- 機械的な構造で信頼性が高い
- メンテナンスが容易
デメリット
- 基本的に冷水のみ(温水機能なし)
- 温風乾燥機能などの高機能はない
- 水圧が強すぎる場合がある
実体験:最初は「冷水だと辛いのでは?」と心配していましたが、実際に使ってみると意外と気にならないものです。特に暑い夏場は逆に心地よく感じることも。また、水圧は調節できるので、自分に合った強さに設定できます。
おすすめのビデアタッチメント製品

価格:約45ドル(約6,300円)
特徴:
- デュアルノズル(後部洗浄と女性用洗浄)
- ノズル自動収納・自動洗浄機能
- 水圧調節機能
- 金属製の高品質バルブ
- 18ヶ月保証付き
Amazonで最も人気の高いモデルの一つで、ユーザーレビューも4.6/5と高評価。設置が簡単で耐久性も高いという評価が多く見られます。デザインもスタイリッシュで、便座との相性も良いです。

価格:約30ドル(約4,200円)
特徴:
- 超薄型デザイン(厚さわずか0.19インチ/約4.8mm)
- デュアルノズル搭載
- 回転式コントローラーで水圧調節
- ノズル保護設計
こちらの製品は特に薄型設計が魅力で、便座との隙間が気になる方におすすめです。ステンレス製のホースと真鍮製のTアダプターが付属し、水漏れのリスクを軽減します。

価格:約28ドル(約3,900円)
特徴:
- シングルノズル(後部洗浄のみ)
- ノズル自動収納機能
- 水圧調節機能
- シンプルで直感的な操作
エントリーモデルとして最適で、基本機能は十分備わっています。初めてビデを使う方や、手軽に試してみたい方におすすめです。Amazonで10,000件以上のレビューがあり、評価も4.6/5と高評価です。
設置方法
設置は想像以上に簡単で、基本的な工具があれば15分程度で完了します。
便座を留めている2つのボルトを外します。ボルトの場所は便座の後ろ側にあります。
便器と便座の間にビデを挟みます。付属のプラスチックプレートを使用して位置を調整します。
同梱のTアダプタを使って、トイレタンクへの給水ラインに接続します。テフロンテープを使用して水漏れを防ぎます。
便座を元の位置に戻し、ボルトで固定します。
水漏れがないか確認し、水圧を調節します。最初は弱めの水圧から試すことをおすすめします。

設置時の注意点
- 給水ラインの確認:固い金属パイプの場合はフレキシブルなホースに交換(ホームセンターで5〜10ドル程度)
- テフロンテープの使用:接続部分には必ずテフロンテープを巻いて水漏れを防止
- 水圧調節:アメリカの水圧は日本より高いことが多いので、最初は弱めから調節
使用上のヒントと工夫
冷水でも快適に使うコツ
実際に使ってみると、冷水でも想像ほど気にならないものです。特に暑い時期は心地よく感じることも。冬場は最初に少し流して水温を調節すると良いでしょう。
メンテナンス方法
月に1回程度、ノズルやカバーを掃除しましょう。トイレ掃除のついでに、ノズル保護カバーを開けて、柔らかい布やトイレブラシで軽く拭くだけでOKです。
また、便座との間に隙間が気になる場合は、「トイレシート・バンパー」という商品を追加すると快適です。LUXE Bidetからも専用のバンパーキットが販売されています。

実体験:退去時のことを考えると、取り付け時に無理な力を加えないことが大切です。適切に取り付ければ、退去時に取り外しても痕が残ることはありません。私は過去3回の引っ越しでも問題なく取り外して持ち運びました。
まとめ
アメリカ生活でも日本と変わらない快適なトイレ環境は、思ったより簡単に手に入れることができます。ビデアタッチメントは安価で設置も簡単なので、特に駐在や長期滞在の方には必須アイテムといえるでしょう。
私は最初は「本当に使えるの?」と半信半疑でしたが、実際に使ってみると家族全員が気に入り、今では新居に引っ越す際には真っ先に設置するアイテムになっています。シンプルな冷水タイプでも十分快適に使えるので、まずはお手頃な製品から始めてみてはいかがでしょうか。
海外生活でも「日本の快適」を諦める必要はありません。ちょっとした工夫で、より快適な暮らしを手に入れましょう!