【駐在員の現実】給与の半分が塾代?!
シンガポールで痛感した日系塾の必要性と驚愕の費用
4児の父が語る、日本では気づかなかった塾費用の個人負担という現実
衝撃の現実:給与の半分が塾代という事実
「パパ、来月の塾代の支払いですが…」妻からの一言で現実を突きつけられました。 月額30万円。4人の子供たちの塾費用を合計すると、なんと私の手取り給与の半分に達していたのです。
シンガポール駐在が決まった時、「学費は会社が負担してくれるから教育費の心配はない」と考えていた私の認識は、完全に甘かったのです。
日本にいた時には全く気づかなかった、塾費用は完全個人負担という現実がそこにありました。
駐在員の子供に日系塾は本当に必要か?
必要なケース
- 日本の私立中学・高校への進学を予定している
- 早稲田渋谷シンガポール校などの系属校を目指している
- 周りがハイレベルで通常授業に追いつくため
- 日本語での学習習慣を維持するため
不要になるケース
- 現地校進学で現地大学を目指す場合
- インター校で海外大学進学が確定している
- 長期駐在で日本帰国の予定がない
- 子供が現地の学習環境に完全適応している
シンガポールでの痛烈な体験
なぜシンガポールでは塾が必須だったのか
周囲のハイレベル
シンガポールの駐在員の子供たちは皆、非常に優秀で競争が激しい環境
日本人学校もハイレベル
通常の授業についていくためだけでも塾のサポートが必要
進学実績の圧力
早稲田渋谷シンガポール校合格のためには塾なしでは困難
実際の体験談
長男が中学2年生の時、クラスの平均点が85点なのに息子は75点。日本なら「まずまず」と思える点数でも、 シンガポールでは「遅れている」という現実に直面しました。
周りの子供たちは当たり前のように塾に通い、土日も勉強。我が家も慌てて塾探しを始めることになったのです。
驚愕の塾費用と会社補助の現実
月額塾費用の内訳(4人分)
子供別費用
費用対収入比
会社補助の範囲と限界
会社が負担してくれるもの
- 日本人学校の授業料
- インターナショナルスクールの学費
- 制服・教材費
- スクールバス代
- 学校行事費
個人負担となるもの
- 塾・予備校費用
- 家庭教師費用
- 受験対策講座
- 模擬試験代
- 参考書・問題集
駐在員が知らない現実
多くの駐在員は「学費は会社負担だから教育費は心配ない」と考えがちですが、実際には塾費用という大きな個人負担が待っています。 特にシンガポールのような教育熱心な国では、塾なしでは競争についていけないのが現実です。 事前の費用計画が絶対に必要です。
早稲田渋谷シンガポール校への挑戦
なぜ早稲田渋谷シンガポール校を目指したのか
早稲田大学推薦枠
88名の推薦枠で約半数が早稲田大学に進学可能
国際的な環境
多様な国籍の生徒と共に学ぶグローバル教育
帰国後の安心
日本の大学受験に有利な帰国生としての扱い
受験準備の激闘記
中学3年生の4月:「早稲田渋谷シンガポール校を受験したい」という長男の一言から、我が家の受験戦争が始まりました。
倍率約2倍の狭き門。入試科目は国語、数学、英語、そして面接。特に英語は要約問題が出題され、高度な読解力が要求されます。
塾をフル活用:日系塾の受験対策コース、英語専門塾、さらに個別指導まで。月の塾代だけで15万円を超えることもありました。
受験対策で必要だった塾の種類
- 日系総合塾(基礎固め)
- 英語専門塾(要約対策)
- 数学個別指導
- 国語読解専門塾
- 面接対策講座
- 模擬試験(月2回)
シンガポールの塾市場と費用相場
塾の種類別費用比較
塾の種類 | 月額費用(SGD) | 月額費用(日本円) | 特徴 |
---|---|---|---|
日系大手塾 | $600-1000 | 9-15万円 | 日本の受験に特化、講師は日本人 |
ローカル塾(外国人価格) | $400-600 | 6-9万円 | 英語・数学中心、現地校向け |
個別指導塾 | $800-1200 | 12-18万円 | 1対1または1対2、柔軟なカリキュラム |
オンライン塾 | $200-400 | 3-6万円 | 時間の融通が利く、費用は安め |
シンガポールの塾が高い理由
- 家賃・人件費が高額
- 日本人講師の確保が困難
- 駐在員の需要が高い
- 競争が激しく質の高い指導が必要
- 教材の輸入コスト
- 少人数制で単価が高い
駐在員家庭への実践的アドバイス
費用を抑える方法
オンライン塾の活用
日本の塾のオンライン授業なら月3-5万円で済む
グループ指導の選択
個別指導より集団授業の方が費用は半分程度
家庭学習の強化
塾は週2-3回に抑え、家庭学習を充実させる
兄弟割引の活用
複数人通わせる場合は割引制度をフル活用
塾選びのポイント
進路目標を明確に
日本の大学か、現地・海外大学かで塾選びは変わる
実績を必ず確認
志望校への合格実績を具体的な数字で確認
体験授業は必須
子供との相性や指導方法を事前に確認
長期契約は慎重に
帰任や転勤の可能性を考え、解約条件を確認
駐在前に知っておきべき教育費プランニング
年間教育費の想定予算(4人家族の場合)
会社負担分
個人負担分
驚愕の事実:個人負担が全体の40%!
駐在員家庭への最終メッセージ
著者からの最後の言葉
4児の父として、そして2度の海外駐在を経験した者として、教育費の個人負担という現実を多くの駐在員家庭に知っていただきたく、この記事を書きました。 「こんなはずじゃなかった」と後悔する前に、しっかりとした準備をしていただければと思います。 海外での子育ては大変ですが、得られる経験は子供たちにとって何物にも代えがたい財産となるはずです。